映画『
バーバリー靴コピー嘘を愛する女』が、2018年1月20日(土)より公開される。“嘘”に翻弄されるラブストーリー
『嘘を愛する女』は、恋人の“嘘"に翻弄される女性を描く新感覚ラブストーリー。主人公は、食品メーカーに勤め、業界の第一線を走るキャリアウーマン・川原由加利。彼女には研究医で面倒見のいい恋人・小出桔平がいる。そんな2人の幸せな生活に突然、悲劇が降りかかる。桔平が、くも膜下出血で意
フェンディスーパーコピー識を失ったところを発見された。
しかし、そこで彼が所持していたのは、偽造の運転免許証と医師免許証。名前すらも嘘だった。騙されていたことへのショックと彼の本性が見えない由加利は、疑心暗鬼に陥っていく。
そんな中見つけた、桔平が書き留めていた700ページに及ぶ書きかけの小説は、彼の秘密を追う手がかりとなった。なぜ全てを偽らなければならなかったのか、なぜ由加利を騙さなければいけなかったのか。桔平の素性を知るための旅が始まる。長澤まさみ&高橋一生にインタビュー
公開に先駆け、川原由加利役の長澤まさみと、その恋人・小出桔平役の高橋一生に『嘘を愛する女』の見どころについて伺った。演じられた役に共感した点はありましたか。
長澤:私は由加利とは感覚がちょっと違うなと思いました。由加利は物事をかなりはっきりと口に出す人。心を許している人には腹を割って言えるかもしれませんが、私はあんな風にはできないかな。たぶん私は、自分からあまり発言しないきっちゃん(桔平)タイプです。
高橋:僕もどちらかというと桔平に似ているのかと思います。由加利のような、自分からコミュニケーションを取ってくれる人と一緒にいる方が楽な気がします。
長澤:私も由加利みたいな人と一緒にいる方が楽かもしれません。きっちゃんみたいな何も言わない人といたら、お互い何も言えなくなってしまって沈黙になりそう。とはいえ、なんできっちゃんが由加利を好きなのか、私自身の感覚では、最後まで分からなかったんですけれども…(笑)。
長澤さんから見た由加利って、どのような印象だったんでしょうか。
長澤:「とにかく嫌な女を演じてくれ」と監督から最初に言われていました。だから、「“嫌な女”って一体どんな人なんだろう」ということは常に意識していました。具体的に“嫌な女”はどのように表現されていますか。
長澤:自分本位で、何に対しても自分を曲げないところ。それに、きっと由加利は、きっちゃんみたいなお医者さんとしての将来性のある人がパートナーである事に優越感を感じていたはずです。純粋に恋に落ちるという感覚がある一方で、「この人だったら私に釣り合う」みたいな思考もあったんじゃないかなと思いました。そういった強気なところが“嫌な女”に通じるのかなと。
高橋さんは演じられるときに何か意識されていたことはありますか。
高橋:謎に包まれた桔平の行動は、意図的になりすぎると不自然になってしまうと思っていたので、あまり考えすぎないように演じていました。意味深なことをやると、それがお芝居の邪魔になってしまう。特に、今回は脚本が秀逸だと思っていましたし、ある程度の余白を残す方が良いのではないかと考えていました。余白を持つ演技とは、『嘘を愛する女』のどのような部分に感じられますか。
高橋:この作品は、ミステリアスなラブストーリーでありながらも、ロードムービー的な要素も持っている。僕はそこが面白いと思っています。由加利が桔平の過去に気づいていく過程が流れるように描かれていて。真実をガチっとはめ込んでいくのではなく、彼女が旅をしていく中で予感していく、それが『嘘を愛する女』の魅力だと思うんです。
長澤:高飛車な少し冷めた感情から始まり、最後には、もっと違う部分で繋がることができる相手だったと、自分の本当の気持ちに気づいていく。由加利の感情の緩やかな変化は、この物語の見どころですよね。『嘘を愛する人』だけでなく、数多くの作品に出演する長澤と高橋。次に聞いたのは、役者であることに、2人がどう向き合っているかだ。
役者をしている中で、心がけていることはありますか。
高橋:“気持ち悪さ”をなくすこと。お芝居をしていると、“何かが違う”と、作品にいる自分に居心地の悪さを感じる瞬間があって。その気持ち悪さを解消していかなくてはいけないと思っています。解消できるものなのでしょうか。
長澤:その場に馴染めるように、自分らしくいることは心がけています。私は緊張しやすい性格なので、リラックスできる環境づくりを心がけます。
高橋:僕は“どれだけ自分を騙せるか”だと思っています。それは役者の面白い部分でもあって、芝居の中で、自分が絶対にしないようなことを疑似体験できるんです。様々な役の経験が、自分の中で蓄えられていく瞬間があって。そんな役からのフィードバックの繰り返しで、自分の人生が疑似体験によって補われていくように感じます。
様々な経験ができる、醍醐味ですね。
長澤:私は、世代を問わずいろんな人と出会えることも、役者の醍醐味だと思っていて。子供の頃から今までで、役者でいることを悩んだ時期もありましたけど、役者をしているからこそ、たくさんの人とも出会える。その中で、刺激を受けることができているんだと感じています。
高橋:僕たち俳優が表に出ているだけで、実はその一つ一つの場面を作るために裏ではたくさんのスタッフの方々が動いている。役者はあくまで作品の一部なんだと、最近ますます意識するようになりました。
長澤:周りの人から助けられることの方が多いですね。支えてくれてる人がたくさんいますから。でもそれに甘えていてもダメで、自分でどう気づけるか。自分の気づきがないと変わりません。求められていることに、いかに自分から気づけるかが大切だと思います。